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マインドフル・エクササイズ

今という瞬間に集中すること、「マインドフル」の状態でいることが感情やストレス、不安のコントロールに役立つことがわかっています。マインドフルでいることは精神的な健康のためだけでなく、効果的なエクササイズにも関わっています。ワークアウトの動きをただ行う、ただこなすだけではなく、頭を使いながらそのエクササイズを行うことで身体への効果が変わってくるのです。

筋力トレーニングにおいてそれが活用されるのが、「マインド・マッスル・コネクション」つまり、エクササイズ中に使われている筋肉に意識的に集中することで、それらの特定の筋肉をより活性させ、成長させることが出来るという概念です。筋肉に刺激を与えると考えながら行うことでより成長を促す、というのは出来過ぎた話に聞こえますが、この理論は科学的な研究で証明されています。European Journal of Applied Physiology (ヨーロッパ応用生理学術誌)の研究で、腕立て伏せをしている間に動かしている筋肉に集中すると、筋肉(特に上腕三頭筋)の活動量が増加するということが証明されています。他の研究においても、エクササイズ時の精神的集中度が筋肉の成長に関わるということが分かっています。

「運動理学者としてパフォーマンスのことを考えるとき、私達は身体のみに焦点を当て、心の役割を無視しがちである」とポーツマス大学のJo Corbett教授は言います。

ランニングにおいては、少し異なる形でマインドフルネスを活用することが可能です。アシックス社がプロモーション活動の一環で、世界初、頭を訓練するためのBlackout Trackという暗闇のトラックを開設しました。Samuel Marcora、Jo Corbettの両氏による、音や光等がもたらす心理的作用と、その身体へのシグナルが持久走に及ぼす影響についての実験が行われました。完全な暗闇の霧の中で、スポットライトのみが使用されたその実験は、身体的要素よりも心理的要素がランニングに大きく関わっていることを証明しました。

より長く、より速く、より快適に。

瞑想と同様に、その瞬間に集中すること、身体の感覚へ意識をおくことが「マインドフル・ランニング」です。走っている間に身体が感じていることに集中すれば、新しい自己最高記録を達成したいという感情に邪魔されることなく、トレーニングに集中することが出来、継続的に心と身体をリラックスさせ、ランニングを満喫することに繋がる、という考え方です。

「マインドフル・ランニング」をするために、外部からの妨害となるものを取り除き、身体だけに耳を傾けてみましょう。全ての外からの妨害、つまり音楽やスマホ、スマート・ウォッチ等を取り外し、使用せずに、その瞬間に意識を置くのです。妨害物を取り除いたら、「今」起こっていることに集中してみましょう。「どのような呼吸をしているだろう?」「視線はどこに向かっているだろう?」という2つのことです。出来る限り鼻で呼吸をしてください。口呼吸は何かストレスが起こった時の反応です。鼻呼吸を続けることでよりリラックスすることが出来ます。そして、視線や意識を小さく、内側に集中させるのではなく、広く、外に向け、リラックスした状態を保つようにしましょう。インテンザ550シリーズのような安定した走行が可能なトレッドミルで、一歩一歩を意味のあるステップにしてください。

マインドフルネスは私達の生活のあらゆることに応用することが可能です。エクササイズへの応用で、身体そして心のストレス解消においてより良い成果を得ることにつながるでしょう。次回のワークアウトで、「頭の訓練」をしない手はないでしょう!#フィットネスのあるべき姿 #howfitnessshouldfeel

参考文献
European Journal of Applied Physiology
Blackout Track